【初心者向け】液晶テレビの選び方 2/3。ソニーのテレビで比較してみた

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前回の記事では、初心者が液晶テレビを選ぶ際に注目したい3つのポイントを説明しました。
それぞれを簡単にまとめると、

(1)液晶パネル
メーカー独自のパネルかどうが?
倍速パネルかどうか?
大きさ何V型か?

(2)バックライト
直下型か?エッジ型か?
直下型の場合は、どのくらい細かくライトが敷き詰められているか?

(3)画像処理エンジン
メーカー独自のチップが搭載されているかどうか?

 

もちろん他にも見るポイントはたくさんありますが、最初はこの3つを抑えるとわかりやすいでしょう。

それでは、上記の3つのポイントを抑えながら、2018年夏に発売されたソニーの機種を比較してみましょう。ある程度条件を合わせるために、ここでは4Kテレビ、49型で機種と価格を比較しています。

 

 

2018年発売 ソニーのテレビでスペック・ランク比較してみよう

<比較する機種>
ソニーの公式ページの比較表を開きます。
画面サイズを50V~46V型にチェックします。

すると3機種がでてきます
X9000Fシリーズ
X8500Fシリーズ
X7500Fシリーズ

まずは、こちらの3機種を比較シてみましょう。

 

 

液晶パネルの比較。

液晶パネルの見るポイントとしては、赤丸で囲った「豊かな色」「動きなめらか」の箇所です。

(1)豊かな色:トリルミナスディスプレイ
トリルミナスディスプレイというのがあります。こちらがソニーのオリジナルブランドの液晶パネルです。量産型の液晶パネルに比べると色の表現が鮮やかになります。

画像の左側が量産パネル
右側がトリルミナスディスプレイになります

 

(2)動きなめらか:倍速駆動パネル
液晶テレビは実はパラパラマンガと同じように、静止画が繰り返されて動画になっています。コマ数がより細かくなるほど動きがなめらかになります。

 

 

各シリーズの比較

X9000Fシリーズ ←トリルミナスディスプレイ有り、倍速有り
X8500Fシリーズ ←トリルミナスディスプレイ有り、倍速有り
X7500Fシリーズ ←トリルミナスディスプレイ無し、倍速無し

 

上位2機種が独自ブランドの液晶パネルと倍速パネルを使用しているのに対し、下位機種であるX7500Fシリーズは使っていません。

 

バックライトの比較

次にバックライトの比較をしてみましょう。見るポイントは青枠で囲った「高コントラスト」「動きくっきり」の部分です。

(1)高コントラスト:
X9000Fシリーズ ←直下型LED部分駆動
X8500Fシリーズ ←LEDバックライト
X7500Fシリーズ ←LEDバックライト

となっています。X9000Fは直下型ですので明暗はかなりくっきりでます。X8500F、X7500FのLEDバックライトというのは、いわゆる「エッジ型」のライトになります。エッジ型は安価に作ることはできますが、明るさやコントラストは直下型のほうが綺麗に映ります。

 

(2)動きくっきり
X9000Fシリーズ ←エックスモーションクラリティー
X8500Fシリーズ ←モーションフローXR240
X7500Fシリーズ ←何もなし

動きが速い動画はコマ送りの関係で暗くなりがちです。でも動きがあっても明るくくっきり映し出し続ける機能を搭載しています。倍速パネルを使っていないX7500Fは、スポーツを見るとチラツキが気になる可能性はあります。ただ、バライティ番組が中心の方には良いかもしれません。

 

画像処理エンジンの比較

最後に画像処理エンジンの比較です。エンジンの比較は緑色で囲った「4K高画質プロセッサー」と「高精細」というの部分です。

先に「高精細」から説明します。

 

(1)高精細
X9000Fシリーズ ←4K X-Reality Pro
X8500Fシリーズ ←4K X-Reality Pro
X7500Fシリーズ ←4K X-Reality Pro

というかたちで、ソニーの場合は上位機種から下位機種の全てに「4K X-Reality Pro」という画像処理エンジンが搭載されています。これで最低限の画質は保たれていると言えるでしょう。

 

さらに、

(2)4K高画質プロセッサー
X9000Fシリーズ ←X1 Extreme
X8500Fシリーズ ←HDR X1
X7500Fシリーズ ←なし

となり、上と中のランクには、それぞれ別の画像処理エンジンが搭載されています。当然、画像処理のレベルも変わり画質も綺麗になります。

この辺りも当然、価格に影響してくるので、「どの値段で、どの画質を求めるか?」ということが選択のポイントになります。

 

Amazonでの価格を比較したみた

それでは、各機種が実際にAmazonでいくらで販売されているか調査してみました。(2018.07.05時点の調査です)

 

KJ-49X9000F 181,307円

(1)液晶パネル
◯ 独自パネル(トリルミナスディスプレイ)
◯ 倍速パネル

(2)バックライト
◯ 直下型
◯ 動きがある画像でも明るくする機能

(3)画像処理エンジン
◯ 4K X-Reality Pro
◯ X1 Extreme

 

KJ-49X8500F 155,516円


(1)液晶パネル
◯ 独自パネル(トリルミナスディスプレイ)
◯ 倍速パネル

(2)バックライト
△ エッジ型
△ 動きがある画像でも明るくする機能

(3)画像処理エンジン
◯ 4K X-Reality Pro
△ HDR X1

 

KJ-49X7500F 134,732円


(1)液晶パネル
◯ 独自パネル(トリルミナスディスプレイ)
× 倍速パネル無し

(2)バックライト
△ エッジ型
× 動きがある画像でも明るくする機能無し

(3)画像処理エンジン
◯ 4K X-Reality Pro

 

 

以上の価格差をもう一度並べてみると

KJ-49X9000F 181,307円 ↑25,791円
KJ-49X8500F 155,516円 ↑20,784円
KJ-49X7500F 134,732円

 

つまり、一つ上位の機種に行くと、約2万~2万5000円金額が上がります。平均的に価格差が開いています。

 

ちなみにこれが55V型だったとすると

KJ-55X9000F 231,082円 ↑20,650円
KJ-55X8500F 210,432円 ↑45,194円
KJ-55X7500F 165,238円

となっています。7500Fと8500Fの価格差が大きく、その上の9000Fと8500Fの価格差は小さいです。

ですから、今、55V型を買うなら、ちょっと足して上位機種である9000Fを狙っても良いかもしれませんね

 

こんな感じで、おおよそのランクと性能を抑えると液晶テレビの価格を比較しやすくなります。

 

では、最後に、液晶パネル、バックライト、画像処理エンジン以外にも、見ておきたいポイントを次のページにまとめました。

 

 

 

 

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